【空気通信】メシア差別よさらば

私がメシアの生まれ変わりであるという預言が、権威のある預言者によってなされたのではないかという着想を得た。そして、そのことを本人に語ることを禁じるという指令が預言者か権力者によって発せられたのではないか。そう考えると、数々の疑問が氷解してゆく。初対面の人物から受け取る感情が尊敬か嫌悪に異常にぶれているという現象は、この仮説で納得できるものとなった。

しかしながら、私には過去世の記憶は無く、霊感も無く、奇跡も起こせない。まれに感覚の鋭さを示すことがあるだけの普通の人間である。預言の着想も、天啓によって得たのではなく、人々のほのめかした言外のニュアンスを組み合わせてようやく気づいたという程度のものである。この様な非力な私に、メシアとしての使命を課す神仏の意図は測りかねるが、もしかすると、聖人がどう生きるかではなく、力もなく善悪の両翼を備えた普通の人間がどう生きるべきなのかを問われているのではないか?と感じた。

私は決して模範的な人間ではないが、より善く生きようという意志はある。メシアとしてではなく、1クリエイターとして人類に奉仕しようという気持ちに偽りはない。願わくば、私を真実の世界から隔絶している欺瞞の牢獄から開放してほしい。この期に及んで隠し事という茶番を続けるようなことは、もう無いのだと信じたい。