超未来志向

仕事が始まってからも、たまぁに月路に通って作品制作をする事がある。そこでは、増改築を繰り返して若干迷宮化しているメロビーニョと対面することとなる。そして、そんな作品の更なる増改築に切り込むための勇気を、音楽からもらっている。こういう、音楽を創るためのツールを作るために、音楽の力が欠かせないという、鶏と卵の連鎖の様な状態は興味深い。かつて石器時代から文明が進化するにあたって、素朴な道具をつかって素材を削り、そうやって出来たちょっと良い道具でさらに良い道具を作るという連鎖が繰り返された結果、人間は宇宙に行けるほどの道具を作りあげた。そういうことを思い起こさずにはいられない。そして、宇宙を生活の場にするという、超えられそうで超えられない進化のラインを、明るくて楽しいほうへに押そうという人生のテーマがここにある。

人類と科学の犯した若気の至りをあげつらって、人類と科学を断罪するという未来は既に、過去のものになったのではないか?人類は悔恨を乗り越えたのだと信じたい。そして、日本人はウツ経済を乗り越えて、ソウ経済へと至りつつあるのだと感じている。

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